.NET Framework で作成したアプリケーションの配布方法はいろいろありますが、簡単なアプリケーションであれば、インストーラーなどは作成せず、例えば ZIP などに固めて配布し、ユーザーはそれを展開して exe ファイルをダブルクリックするだけで実行できるようにしたいことがあります。
このようなアプリケーションの配布方法のことを XCOPY 配置 (XCOPY Deployment) と言うようです。
XCOPY とありますが、実際にはディレクトリ構造をそのままコピーしてくるだけで OK なので、エクスプローラーなどでのコピーでも構いません。
もちろん、文字通り XCOPY でコピーしてもよいです。
環境
- Visual Studio 2017
- .NET Framework
.NET Core については追々書きます。
XCOPY 配置
XCOPY 配置は、クライアントにアプリケーションを実行するための環境が整っている(動作に必要な .NET Framework がインストールされている)ことを前提としている場合に適しています。
ディレクトリごとコピーしてくるだけで使用でき、削除するときはディレクトリごと消せばよいだけなのでシンプルです。
ただし、XCopy ではバージョン管理、アンインストール、およびロールバックがサポートされず、それらをサポートするにはアプリケーション側で実装する必要があり、そんなことをするくらいならインストーラーを作成すべきだと思います。
配布に必要なファイルを集める
Visual Studio で Relese ビルドを行うと、bin/Release
にファイルが実行ファイル等が出力されます。
しかし、この中には不要なファイルもたくさんあるので、必要なファイルだけにして配布します。
これについては以下の記事を参考にしてください。