Ubuntu に nginx を入れてリバースプロキシとして使用する

## 環境 - Ubuntu 20.04 ## インストール ```shell $ sudo apt install nginx ``` http://localhost にアクセスして nginx が起動していることを確認します。 ## 設定 nginx の設定ファイルは `/etc/nginx/nginx.conf` ですが、この中を見ると、http ディレクティブの中に以下の記述があります。 ``` ## # Virtual Host Configs ## include /etc/nginx/conf.d/*.conf; include /etc/nginx/sites-enabled/*; ``` `conf.d` と `sites-enabled` の中に置いた設定ファイルが読み込まれるようになっています。 ２つの使い分けについては以下のページが参考になりました。 - https://qiita.com/tomokon/items/e782636c1e5ec6b5dfdc というわけで、`sites-available` に設定ファイルを作成して、`sites-enabled` にシンボリックリンクを作成します。 ### conf ファイルの追加 ```shell $ sudo nano /etc/nginx/sites-available/sample.conf ``` 以下を追記します。 ``` server { listen 80 default_server; server_name _; location / { proxy_pass http://localhost:5000; proxy_http_version 1.1; proxy_set_header Upgrade $http_upgrade; proxy_set_header Connection keep-alive; proxy_set_header Host $host; proxy_cache_bypass $http_upgrade; proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for; proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme; } } ``` `server_name` の `_;` は catch-all の意味らしく、任意の URL に対して有効になります。 - http://nginx.org/en/docs/http/server_names.html `proxy_pass` が遷移先の URL です。 その他の設定については以下を参考にさせてもらいました。 - https://lh182051.hateblo.jp/entry/2019/11/22/010641 ### デフォルトの設定の削除 `sites-enabled` の中には最初から `default` という設定へのシンボリックリンクがあります。 設定内容次第ではこの default の設定が邪魔になることもあるので、そのような場合は削除しておきます。 今回の場合は `default_server` と `server_name _;` が重複しているので、削除しておかないと上手くルーティングできません。 ```shell $ sudo rm /etc/nginx/sites-enabled/default ``` ### シンボリックリンクの作成 ```shell $ sudo ln -s /etc/nginx/sites-available/sample.conf /etc/nginx/sites-enabled/sample ``` nginx を再起動します。 ```shell $ sudo systemctl restart nginx ``` 以上で完了です。 ## 参考 URL - https://docs.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/developer/webapps/aspnetcore/practice-troubleshoot-linux/2-2-install-nginx-configure-it-reverse-proxy - https://gist.github.com/kenjiskywalker/4698573